サラダの葉物はシャキッ&パリッとさせることで、おいしさが格段にアップします。買ってすぐに使わなかったレタスが、いつの間にか冷蔵庫でしなしなになっていた…なんてこと、ありませんか?そんな時は次の方法でシャキッとさせて、おいしく召し上がってくださいね。
レタスをシャキッとさせる方法
玉レタスは葉が巻いているため、しんなりするのは外葉だけのことが多いです。ついつい2-3枚は「捨てちゃおう」と思ってしまいますが、ちょっと待って。捨てるなんて、もったいない!
次にご紹介する方法でレタスをシャキッ!と蘇らせて、美味しいサラダで食べましょう!
お湯につける【ヒートショック】
植物のヒートショック現象を利用して、レタスの葉をシャキッとさせることができます。方法はとっても簡単!お風呂より少し高い温度の湯(45~50度くらい)を用意して、しんなりしたレタスの葉を30秒から1分ほどつけると、シャキッとしてみずみずしさが蘇ります。
レタスは収穫されると水分の蒸発を防ぐため、葉の表面の気孔が閉じています。ここに熱が加わることで、閉じていた気孔が瞬間的に開き、葉に水分が一気に吸収されるのです。50度以上の温度では細胞膜が変性してしまうため、温度には十分ご注意ください。食べる前に冷水に放し、繊維を硬くパリッとさせるとより美味しくなります。
(※しなび具合によっては元に戻らないことがあります)
刃物でカットし冷水につける
少し時間のある時は、最初から冷水に浸して水揚げするのがおススメです。レタスをよく切れる包丁でカットして、切り口が水につかるように冷水を張ったボールに入れます。30分~1時間ほど葉に水を吸わせると、パリパリ食感が戻ってきます。
または、しんなりした葉を一枚ずつ水上げさせることもできます。葉が小さければ、その分早くパリッとします。はがした葉の下の部分をよく切れる包丁でカットして、切り口を冷水につけます。ポイントはお花を生ける時と同じく、植物が水を吸い上げる方が下にくること。途中で葉脈が傷ついていると、そこから上の部分の葉は上手く水を吸えませんので、傷ついた所はカットして、残った部分から水上げしてくださいね。
(※包丁の鉄分が付くと切り口が赤く変色するので、ステンレスかセラミック製の包丁をご使用ください)
サニーレタスをシャキッとさせる方法
サニーレタスの葉は表面積が大きいので、買ってきたばかりなのに、すでに株全体が何となく「くたっ」としていることも多いですよね!特に、暑い季節の取れたて葉レタスは、半分だけフィルムに包まれていて、時間が経つとどうしても葉から水分が蒸散してしまいます。
全部がぴっちり袋に入ったものも売られていますが、やっぱり鮮度がいいのは特売コーナーに置いてある、袋に入っていない方。以前、美味しいサラダを出すお店のオーナーに聞いたら、「しなっとしている方をあえて選んで買ってきて、自分でパリッとさせているの」と言ってました。
しんなりしたサニーレタスをそのまま使ってしまっては、せっかくのサラダが台無しに。ちょっとの手間で葉が簡単に蘇りますので、以下の方法でシャキッ&パリッとさせて下さいね。
株ごと水上げする
サニーレタスの根元を少し長めに(2~3cmくらい)カットして、切った根元を水に入れ、株全体を水上げします。水は深ければ深いほど良いので、できれば15cm以上は水につけるようにしてください。葉がだらりと開いてしまう時は、フィルムやラップなどで株周りを巻くと良いです。30分~1時間ほどすると、株の葉全体がパリッとして元気を取り戻します。
折れたり切れたりしたサニーレタスの葉も、シャキッと蘇る!
サニーレタスの葉は柔らかいため、途中で葉脈がちぎれて傷んでしまうことがあります。そこから先の葉には水がいかないため、このような葉は株ごと水揚げしても蘇りません。
そんな時は一枚ずつ葉をはがし、別に水揚げさせると良いです。傷んだ部分は包丁でカットして、きれいな葉の下の方(水を吸う側)を、水を張ったボールに入れておきます。30分ほどつけて置けば、しんなりした葉がぐんぐん水を吸い上げて、シャキッと蘇ります。
まとめ
以前は大好きなサニーレタスが本当にパリッとしたものが売ってなくて、購入に二の足を踏んでいました。でもレストランのオーナーから聞いた話を実践したら、いつでも美味しいサニーレタスが食べられるように!購入を迷うことも無くなりました。
植物の水上げは、どんな葉野菜でもできますので(水菜やわさび菜、ケールなど)サラダを作る前にぜひ試してみて下さいね。