わさび菜という野菜をご存じですか?最近はスーパーの野菜コーナーでもよく見かけるようになりました。
名前のとおり軽くピリッ!とした風味が特徴的な葉野菜で、アクがないのでサラダに使われることもありますが、まだまだメジャーな存在ではありません。
そんなちょっと珍しい「わさび菜を使ったサラダ」を、まとめてご紹介いたします!
わさび菜を使ったおすすめのサラダレシピ集
わさび菜はホテルやレストランなどでも、グリーンサラダの材料として使われています。爽やかな辛味を生かして、マンネリ化しがちなサラダをリフレッシュ!食べ慣れたレタスに比べると、やや口当たりが気になるかもしれませんが、食材の組み合わせ方や調味料でカバーして下さいね!
サラダわさび菜のレモンマリネ
ちょっと葉が硬めな「サラダわさび菜」を使って作れば、翌日も美味しく食べられます!まずは軽い味付けで、爽やかな風味をお楽しみください!
サラダわさび菜のツナ和え
ツナ缶とマヨネーズの最強コンビに、ピリッとしたわさび菜が良く合います。柔らかい葉のわさび菜で作れば、レタス感覚で楽しめます!
タコのカルパッチョわさび菜添え
わさび菜は魚介類との相性もバッチリです。しっかりとカールしたわさび菜を使えば、時間をおいても水っぽくならず、見た目も綺麗!
サラダわさび菜のごま風味
爽やかな辛みとごまの相性が良く、簡単に作れるのでぜひ試してみて下さい!
わさび菜と笹かまのサラダ
わさび菜のピリッとした辛みは、和風の食材&味付けとも良く合います。ごまと醤油が、笹かまにマッチして和風サラダの完成です。
わさび菜とアボカドのマリネ風サラダ
わさび菜はアボカドの濃厚な味をさっぱりとしたサラダで頂くのに、ピッタリの葉野菜です。レタスを少し混ぜてあげると、また違った食感が楽しめます。
わさび菜とハムのマリネサラダ
飾り野菜のようにわさび菜を敷き詰めて。わさび菜は肉料理との相性も良いので、ロースハムを使って簡単マリネサラダにしました!すぐ出来て、ハムの美味しさを引き立てます。
わさび菜って、こんな野菜
わさび菜はアブラナ科の葉物野菜のひとつで、年間を通して出回っています。最近はスーパーなどでもよく見かけるようになりました。
この「わさび菜」、実は名前のイメージが似ている「からし菜」の変異種で、「わさびの葉」ではありません。からし菜は中央アジアが原産で、日本には弥生時代に入ってきたといわれています。このからし菜の仲間や、結球しないアブラナ科の野菜たちを、日本ではまとめて「つけな」と呼んでいます。地方各地でいろいろな品種が栽培され、漬物や煮物などに利用されています。
わさび菜は、周囲が縮れて細かい切れ込みの入る、楕円形の葉っぱが特徴的です。爽やかな軽めのピリッとした風味があり、アクがないので生のままサラダにしたり、おひたしなどにも利用されています。
薄く柔らかい葉は、レタスに比べて舌触りが少しもさもさしていますが、食感はシャキシャキで、育て方によっては少し硬めのこともあるようです。サラダに使えば風味や口あたりが変化しますし、また縮れた葉でボリュームを出すことも可能です。
わさび菜は一年中出回っていますが、旬は11月~3月頃。寒い時期の方が辛味成分が増え、より風味が増して美味しくなります。春先にはわさび菜のなかでも、「サラダわさび菜」の名称で少し小型で緑色の濃いタイプが流通しています。こちらの方が葉がみずみずしくて持ちがよく、よりサラダに向いています。ただし、少し葉が硬いことがありますので、上手に使い分けて下さいね。
「サラダわさび菜」の葉は、普通の「わさび菜」に比べてしっかりしていて、すぐに「くたっ」となることがなく、日持ちが良いです。袋をキチンと閉めて冷蔵庫のドアポケットに立てておくと、1週間たってもピンとしています。もし水切れを起こしたら、茎を少しカットして水につければ蘇ります。
一方、普通に見かける「わさび菜」は、葉も少し薄いため、日持ちも通常の葉野菜と同様です。特に暑い季節は、リーフレタスに比べれば葉がしっかりしているとはいえ、傷みが早くなりますので、保存は冷蔵で5日以内とし、早めに使い切ることをお勧めします。葉物野菜は暑さに弱いので、折れたりしおれたりして傷んだ部分は取り除いてから調理しましょう。
わさび菜の爽やかな辛味は肉料理との相性が良く、また、魚介類などと合わせても楽しめます。縮れのある葉はレタスと混ぜて使うと、サラダにボリュームを出すことができて便利です。綺麗なカールと生で食べても美味しい特徴を生かして、料理に添えるレタスやパセリなどと同じ飾り用野菜としても使うことができます。
わさび菜って、栄養はあるの?
一般的には緑色の濃い野菜の方が、栄養価も高いです。わさび菜は葉色が濃い目の野菜ですが、含まれる成分は季節によっても変わります。
それでは、わさび菜の栄養価は、どれくらいなのでしょうか?
調べてみると、わさび菜はからし菜の変異種ですので、残念ながら食品成分表に単独での掲載はありませんでした。でも、もとになる野菜「からし菜」のデータは載っていますので、参考にしてみて下さいね。βカロテンが豊富で、栄養価も高そうです!
からし菜の栄養価 (100gあたり) | |
エネルギー | 26 kcal |
タンパク質 | 2.8 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 1.5 g |
カリウム | 620 mg |
カルシウム | 140 mg |
鉄 | 2.2 mg |
βカロテン当量 | 2800 μg |
ビタミンK | 260 μg |
ビタミンC | 64 mg |
食物繊維 | 3.7 g |
ところで、「わさび菜」と「わさび」は別物ですが、含まれる辛味の成分はどちらも同じ「アリルイソチオシアネート」という有機硫黄化合物です。この成分が、わさび菜やからし菜の、ピリッと感を作り出しています。アリルイソチオシアネートは様々な生理活性作用を有すると注目されている成分です。
野菜に含まれる酵素は加熱によって不活化してしまいますので、生のサラダは栄養が丸ごと取れて、おすすめです!